いいね!カレー!
いくつになっても、時々無性に食べたくなるもの ・・・ それはカレー。
暑くて食欲の落ちる夏によくカレーが取りざたされるが、季節に関係なく、私はカレーが食べたくなる。その頻度といえば、今日は何が何でもカレーだぞ!という日は月に一回は必ず訪れる。そこまでじゃなくても、何となくカレーの気分だなという日はざらにある。
『昼何食べる?』
『夜は控えたいから昼はしっかり食べたいよね』
『でも昨日ちょっと飲み過ぎてがっつり肉とかはちょっと ・・・』
『あははは、またぁ!あ!じゃあさ!カレーはどう?ターメリックが胃腸にいいんじゃない(笑)』
『あぁ、いいね、いいね、カレーにしよう!』
そういう流れで友人とランチにカレーを食べる。
スパイスカレーはどこで食べる?
うちで作るのはジャガイモやニンジンが入った昔ながらのカレールーで作るカレーだけれど、外で食べる時はスパイスたっぷりのカレーがいい。
スパイスって種類が多すぎるし、一個一個そろえるとなると結構高い。
だからスパイスカレーはお店で食べる。
カレーの効能、スパイスの力
カレーには絶対といっていいほど入っているターメリックの別名は『ウコン』。
そう、あの飲み会に欠かせない二日酔い防御ドリンク『ウコンの力』のウコンだ。
ターメリックは、インドの伝統医学『アーユルヴェーダ』でよく使われるスパイスで、肝臓の機能を改善する効果が抜群なのだとか ・・・。
お酒は好きだけど二日酔いになりやすい人やアンチエイジングを意識している人、つまり私のような人間にぴったりのスパイスなのだ。
さらに、ターメリックの主成分『クルクミン』は酸化を予防するポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用や抗炎症作用があって、さまざまな研究によって糖尿病やアルツハイマーなどの治療に使われるケースもあるみたい。
さすが!アーユルヴェーダ、恐るべし!
その他にもカレーと言えばクミン、コリアンダー、チリペッパー!
クミンは古くは古代エジプトの医学書にも出てきたほど昔から使われていて、ガラムマサラやチャツネなどの香辛料にも欠かせないスパイス。
クミンに多く含まれるビタミンAは、皮膚や粘膜を健全な状態に保つ作用あり!
ビタミンAを摂取すると、粘膜のバリア機能が正常に働き、ウイルスから身体を守ってくれる。つまり、クミンは最近猛威をふるっているインフルエンザから私を守ってれる頼もしいボディガードなのだ。
それから、クミンに含まれる『ビタミンC』は美肌をサポート、抗酸化作用を持つ『テルペン』『フェノール』『フラボノイド』は老化防止、『リモネン』という香り成分はリラックスしている時に脳内に出るα波を出現させて、リラックス効果を発揮!加えてリモネンには代謝をアップさせたり内臓脂肪を減らしてくれるダイエット効果も期待大!
伝統的なアーユルヴェーダでは消化のために使われてきたクミン。
美容と健康の要として最近話題の腸活をカレーで美味しく実行するぞ。
爽やかな香りのコリアンダーは、種はスパイスとして、生葉はハーブとして使われ、タイではパクチー、中国ではシャンツァイ(香菜)とも呼ばれているときいて、私は結構驚いた!
コリアンダーもパクチーも香菜もきいたことはあったけれど、その3つがまさかおなじ植物だったとは ・・・。この歳になっても、まだまだ知らないことは山ほどあるのね。(ただ勉強が足りないだけ ・・・ ともいえるけどw)
強い抗酸化作用、デトックス効果があり、体内に溜まった有害金属(水銀、ヒ素、鉛、カドミウムなど)を体の外に出す『キレート作用』という働きがあるそう。
古く中国では『永遠の命を与えてくれる』と考えられていたといい、中世には媚薬に調合されていたというエピソードもあるコリアンダー。世界中の人々を虜にする魅惑のスパイス、これは絶対に、摂らないわけにはいきません。
さらにさらに、辛さの源であるチリペッパーも見逃せない。
辛味によって代謝を促進させるだけでなく、『カプサイシン』という成分が血行を良くする助けとなるのだ。
普段の和食ではなかなかこんなにたくさんのスパイスを摂ることはない。
だから、時々(というか頻繁に)無性にカレーが食べたくなるのかもしれない。
美容や健康に良いスパイスを上手に取り入れることで、人生もっと楽しくなるはず!
ノスタルジックなカレーの思い出
給食界のスターと言えば、カレーだ。
給食の献立がカレーの日は、嫌な時間割でも(たとえば午前中ずっと運動会の練習だとか)
なんとか自分をふるい立たせることができた。
好き嫌いは多かったけれど、カレーは歓迎だった。
給食のカレーは黄色くて、あまり辛さはなかったけれど、なんだかほっとする味がした。家で食べるカレーとはまた違った温かさ。
机をくっつけてアルミの食器でみんなで食べるカレーは、おいしかった。
カレーの副菜はフルーツサラダが定番だった。ヨーグルト風味のそのサラダはデザートみたいでみんな競っておかわりしていた記憶がある。
スパイスカレーとの出会い
最初にスパイスカレーを食べたのは、東京の小さな喫茶店だった。
喫茶店だけれども、カレーが超絶有名で、2階の店から階段を伝って、隣りの建物の入り口を塞いでしまうくらいにカレーを求める人の列ができていた。
軽く1時間は並んだかしら。
店内に入るとカレーの匂いが空腹を加速させる。
喫茶店だけど、メニューはカレーとコーヒーのみ。
チキンやビーフや野菜と何種類かのメニューに共通するのは野菜やスパイスの旨味が溶けん混んだベースとなるカレーソース。
ほどよいとろみのあるカレーは一見ボリューミーに見えたけれど、空腹にまかせて一気に食べても膨満感は感じなかった。
これも、古代から薬草として使われていた貴重なスパイスがたくさん入っているカレーの為せる技なのかも ・・・。
食後に丁寧に淹れられたエチオピアのコーヒーを飲み終える頃には、身体がすっきりと喜んでいるのが私の心に伝わってきた。
そしてコーヒー
食後にコーヒーは欠かせない。
給食を卒業してからの変わらないMyルールだ。
コーヒーにも、嬉しい効能がふたつある。
ひとつはカフェインの覚醒作用、代謝促進作用。
そしてもうひとつはポリフェノールの抗酸化作用、脂肪燃焼促進作用だ。
午後からコーヒーを飲むとカフェインで眠れなくなるという人もたくさんいるが(そして、科学的には圧倒的にそれが正しいが ・・・)、カフェインをとると私はよく眠れる。
あの香ばしい香りと果実味と甘みと苦みが融合した深い味わいが、私をどこまでもリラックスさせてくれるのだ。
そういえば、カレーも独特の強い香りと味わいを持っている。
カレーにしても、コーヒーにしても、その唯一無二の存在感と存在価値に私は否応なく惹きつけられているのかもしれない。
カレーとコーヒーは地球を救う
カレーとコーヒーは、まさに私の救世主。
飲みすぎでなんとなくすっきりしない胃腸
歳とともにあらわれる肌や内臓の疲れ
昔みたいにしゃっきと覚醒してくれない脳
カレーとコーヒーは、そんな私のからだに科学的な根拠をもって細胞レベルで作用してくれ、そして、今までの懐かしい記憶でもって、ノスタルジックでスイートでハッピーな気持ちにしてくれるのである。
遥か古代から人類に愛されていたスパイス、そしてコーヒー。
疲れた現代人を癒し、地球を救うのは、カレーとコーヒーだと言っても過言ではない。