世界のコーヒー産業に革命を起こし続けるエチオピアコーヒー。
エチオピアコーヒーといえば、『コーヒー起源カルディ伝説』や『コーヒーセレモニー』、『スタバ商標戦争』など話題は豊富ですが、今回は、ほんの少し専門的に参りましょう。
パナマで1キロあたり13,518米ドルという史上最高値を記録したゲイシャ種も、実はエチオピア南西部のゴリ・ゲシャ森林(Gori Gesha)が起源だったのです。
そして今、この森林の近くで、ゲイシャ品種の価値を起源の地に還元するという壮大なプロジェクトが進行しています。
60万年のエチオピアコーヒー
60万年の進化が生んだ奇跡の多様性
2024年、バッファロー大学の研究チームが発表した論文は、コーヒー業界に衝撃を与えました。
コーヒーアラビカ種は60万年以上前にエチオピアの森で誕生し、現生人類が登場する遥か前から存在していたことが、最新のゲノム解析により科学的に証明されたのです。
この途方もない時間軸が生み出したのが、推定6,000~15,000種という世界に類を見ない品種の多様性です。
中南米の主要生産国が18世紀以降の約300年で数種類から数十種類、アジアの生産国が17~19世紀の200~400年で同様の品種数であることと比較すると、エチオピアは文字通り『コーヒーの遺伝子銀行』と呼ぶにふさわしい存在なのです。
地域 | 品種の数 | コーヒー栽培の歴史 |
エチオピア | 6,000~15,000種(推定) | 60万年の自然進化 |
中南米の主要生産国 | 数種類~数十種類 | 18世紀以降(約300年) |
アジアの生産国 | 数種類~数十種類 | 17~19世紀(200~400年) |
エチオピアのコーヒーは、4万~7万年前の長期の干ばつと寒冷化、3万年前の野生種と栽培種の祖先の分岐、そして1万5000年前のアフリカ湿潤期という激動の気候変動を生き抜いてきました。
それぞれの時代に、生き残った個体が新たな環境に適応し、独自の特性を獲得していった結果が、現在の驚異的な多様性につながっているのです。
カファ生物圏保護区(Kafa) – 人類の未来を守る森
2010年にユネスコにより国家生物圏として指定されたカファ生物圏保護区(Kafa)は、76万ヘクタールに及ぶ『エチオピアの緑の肺』です。
ここには数千の野生アラビカ種の遺伝的変異体が存在し、まさに生きた遺伝子バンクとして機能しています。
世界銀行のポール・マーティン(Paul Martin)主席自然資源管理専門家は、『これらの野生資源の規模は、植物園や研究コレクションでは決して再現できない』と強調しています。
気候変動により2050年までに現在のコーヒー栽培地の50%が栽培不適地になるという予測の中で、カファの森に自生する高温や乾燥に強い品種は、人類の未来のコーヒーを救う鍵となる可能性を秘めているのです。
実際、エチオピアでは野生アラビカ種がコーヒーベリー病への自然耐性を持つ個体を選抜するために使用され、この恐ろしい植物病害に対抗してきた歴史があります。
農園への植え付け材料として種子や苗木の重要な供給源となっているこれらの野生コーヒー森林の保護は、国のレジリエンス戦略の重要な部分を占めています。
エチオピアコーヒー主要産地プロファイル
産地 | 標高 | 精製方法 | ボディ | 特徴的な風味 |
イルガチェフェ Yirgacheffe |
1,700-2,200m | 主にウォッシュド | 軽い | レモンティー、ジャスミン、オレンジ |
シダモ Sidamo |
1,400-2,200m | 両方 | 中程度 | ワイン、キャラメル、チョコレート |
ハラー/ハラール Harrar |
1,500-2,100m | 主にナチュラル | 重い | ブルーベリー、ワイン、スパイス |
商標登録エチオピアコーヒー
イルガチェフェ(Yirgacheffe)
イルガチェフェは世界中のコーヒー愛好家が憧れる、エチオピアの宝石のような産地です。
南部エチオピアのシダモ地域の一部です(でした)が、その卓越したウォッシュドコーヒーで独自のマイクロリージョンとして商標登録されています。
標高2,000メートル以上の急峻で緑豊かな地域で、一見すると深い森に見えますが実際は人口密度が高く、多くの住居と村が点在し『ガーデンコーヒー』を栽培しています。
明るい酸味とともに甘い風味とアロマを持ち、クリーンで特徴的なフローラルノートと鮮やかな後味を提供します。
繊細で洗練された風味は、世界中のスペシャルティコーヒー愛好家を魅了し、エチオピアコーヒーの代表格として認識されています。
約26の協同組合が存在し、43,794人の農家と62,004ヘクタールのガーデンコーヒーを代表しています。
🗺️ YirgacheffeとYirga Chefe
Googleマップでは『Yirga Chefe』ですが、最も広く使われている英語表記、特にコーヒー豆のブランド名や輸出ラベルでは『Yirgacheffe』が主流です。
『私たちはYirga Cheffeを使用しています。なぜなら、町に入る際の看板にそのように書かれているからです』
出典:https://allyopen.com
シダモ(Sidamo)
リフトバレーの肥沃な高地に位置する広大な地域で、標高1,550~2,200メートル、豊富な降雨量、最適な温度、肥沃な土壌を有し、生産されるコーヒーの約60%がウォッシュドプロセスです。
20以上の異なる行政区域(ワレダ)から構成され、多様な微気候と標高により、様々なグレードとカッププロファイルが生まれます。
エチオピア高地の1,500~2,200メートルで栽培され、『厳格に高地栽培(SHG)』として認定される豆は、ゆっくりと成長し栄養を吸収する時間が長いため、地域の気候と土壌条件に基づいた力強い風味を発展させます。
すべてのシダモコーヒーに見られる最も特徴的な風味は、明るくキレのある酸味を伴うレモンとシトラスです。
ハラー / ハラール(Harrar)
エチオピアの3つの商標登録地域名の3番目であるハラールは、エチオピアコーヒーの元々の『グレード』の1つでした。
東部高地で主にドライプロセスコーヒーを生産し、香り高く重厚なボディが特徴です。
この野性的で大胆なコーヒーは、複雑でワインのようなフルーティーな風味を持ち、ジャスミン、アプリコット、ブルーベリーのノートも感じられます。
コーヒー豆の殻は『ハシャー・カフワ』というお茶に使用され、豆は中程度の大きさで緑がかった黄色、中程度の酸味とフルボディ、特徴的なモカフレーバーを持ちます。
ドライプロセスで、選別と加工はほぼ完全に手作業で行われます。
歴史的に重要な産地として、2008年のECX設立当初から主要地域として分類されています。
ECX登録主要産地
商品取引所ECX(Ethiopian Commodity Exchange)、同年12月にコーヒーが取引対象に追加されました。
ECX設立以前から、エチオピアのコーヒーは処理方法と地域により分類されていました。
ウォッシュドは5地域(シダモ、イルガチェフェ、リム、テピ、ベベカ)、ナチュラルは4地域(シダモ、ジンマ、ハラール、レケンプト)。
ECXは当初から主要栽培地域としてレケンプト、ジンマ、リム、シダモ、イルガチェフェ、ハラールを分類していましたが、2014年、それまでシダモの一部とされていたグジが、独特の品質特性により独立した栽培地域として認定されています。
持続可能なアグロフォレストリーの真価
エチオピアのコーヒー生産システムは、
● 森林コーヒー(10%)
● 半森林コーヒー(35%)
● ガーデンコーヒー(50%)
● プランテーション(5%)
という独特の構成を持っています。
この中でも特に注目すべきは、森林と完全に共生するアグロフォレストリーシステムです。
コーヒーの木は在来種の日陰樹の下で栽培され、年間ヘクタールあたり4.6トンの炭素を固定し、300種以上の鳥類に生息地を提供し、土壌侵食を80%削減し、水源涵養機能により地域の水供給を安定化させています。
このシステムは、単にコーヒーを生産するだけでなく、地域の生態系全体を支えているのです。
さらに革新的なのは、コーヒー加工の副産物活用です。
果肉と粘液質からバイオガスを生産する取り組みが進んでおり、年間6,800万立方メートルのメタンを生成可能で、これは23.8万MWhの電力と27.3万MWhの熱エネルギーに変換できます。
ディーゼルに頼っていた精製所が、自らの廃棄物からエネルギーを生み出すという循環型システムへの転換が始まっているのです。
JARC品種 – 科学と伝統の融合
1960年代、コーヒーベリー病(CBD)の壊滅的な流行は、エチオピアのコーヒー産業に転換点をもたらしました。
この危機に対応するため設立されたジンマ農業研究センター(JARC)は、エチオピアの野生種から病害虫耐性の高い個体を選抜する作業を開始しました。
74110と74112は、1974年にメトゥ地域ビシャリ村の『母樹』から選抜され、1979年に正式リリースされた品種です。
番号の最初の2桁は選抜・カタログ化された年を示し、これは科学的管理の証であり、各品種の来歴と特性を正確に記録するためのシステムです。
重要なのは、これらがハイブリッドではなく、エチオピアの野生種から選び出された『選抜種』であることです。
正しい地域に植えれば優れたカップクオリティを発揮し、JARCは現在までに42品種をリリースしています。
近年では『74110 & 74112』のように品種を明記する高品質ロットも登場し、JARC品種の品質が国際市場で認められ始めた証拠となっています。
在来種とJARC選抜種を組み合わせ、両者の長所を活かした新品種の開発も進んでおり、6,000種以上の遺伝的宝庫を守りながら、気候変動や病害虫に対応し、農家の生計を向上させるという、エチオピアコーヒーの未来への道筋を示しています。
ゲイシャ種の真実 – ゴリ・ゲシャ森林から世界へ
2004年、パナマのアシエンダ・ラ・エスメラルダ(Hacienda La Esmeralda)が『ベスト・オブ・パナマ(Best of Panama)』で優勝したゲイシャ種は、その後も価格上昇を続け、2019年にはエリダ・ゲイシャ・ナチュラル(Elida Geisha Natural)が1ポンドあたり1,029米ドルで初めて1,000米ドルを超え、2024年にはエリダ・アグアカティージョ(Elida Aguacatillo)のハニープロセスゲイシャが1キロあたり13,518米ドルという史上最高値を記録しました。
しかし、このゲイシャの起源を辿ると、1930年代のエチオピア南西部ゲシャ地域の山岳地帯に行き着きます。
標高1,900~2,000メートルのこの地で初めて特定され、1936年に英国領事により種子が収集されました。
その後、タンザニア、コスタリカを経て、1960年代にパナマへと広がったのです。
現在、エチオピアのゲシャ・ビレッジ農園(Gesha Village)で、この物語は新たな章を迎えています。
レイチェル・サミュエル(Rachel Samuel)とアダム・オバートン(Adam Overton)が設立した471ヘクタールのこの農園は、ゴリ・ゲシャ森林から採取した種子を使用し、ゲイシャ品種の価値をその起源の地に還元するという使命を持っています。
2007年、二人は初めてゴリ・ゲシャ森林を訪れ、野生のコーヒー種を記録するプロジェクトを開始しました。
その8年後、彼らは夢のコーヒー農園を建設する完璧な土地を、まさにその有名なゴリ・ゲシャ森林の近くに見つけたのです。
現在、この農園には70万本以上のコーヒーの木と3万本の在来種の日陰樹が育ち、地元のミーニット・シャシャ・ウォレダ(Meanit Shasha Woreda)の人々との協力により、『ゲシャ』という名前を巡る価値を、コーヒーが最初に生まれた森林に還元しています。
興味深いことに、エチオピア産のゴリ・ゲシャは、パナマ産ゲイシャとは異なる風味プロファイルを示します。
エチオピア産は柔らかく繊細な花の香りと、マンゴー、ザクロ、イチゴのような大きな果実味、マヌカハニーのような甘い余韻を特徴とします。
一方、パナマ産は強烈なジャスミンの香り、ベルガモット、アプリコット、紅茶のような繊細さで知られています。
この違いは、それぞれの土地のテロワールが長い年月をかけて生み出したものです。
2017年エチオピアコーヒーECX改革
ECX設立時の理想
エチオピア政府が、2008年4月に設立した商品取引所ECX(Ethiopian Commodity Exchange)。
1. 中間業者の支配から農家を解放し、貧困削減を目指す商品取引プラットフォーム
2. 価格の透明性を高め、農家への迅速な支払いを実現
ECXで実際に起きた深刻な問題
1. トレーサビリティの完全な喪失
ECXに納入されたコーヒーは、生産者情報が剥奪され、地域とグレードのみで分類。
異なる生産者のコーヒーが混合され、元の生産者への追跡が不可能に。
2008年以前は紙面上だけのトレーサビリティ喪失だったが、3年前(2014年頃)からECXは実際にトラックから荷を降ろし、同じ地域・グレードのコーヒーを物理的に混合するようになった。
2. スペシャルティコーヒー市場への打撃
ECXは全生産量の96%を占めるコモディティコーヒー向けに設計され、スペシャルティコーヒーには不適切。
国際的なスペシャルティコーヒーバイヤー、特にアメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)が最も強く反対。
3. 品質向上へのインセンティブ喪失
購入者はカッピングなしで、ECXが付けたグレードのみで購入を決定。
同じコーヒーを再購入する方法もない。
4. 既存の関係性の破壊
有名なミスティバレー精製所(現アリチャ)も売却を余儀なくされ、輸出業者の農園・精製所への関与が違法化。
無数の現場プロジェクトが廃止された。
2017年エチオピアコーヒーECX改革
2017年のECX改革は、国際市場からの圧力、国内業者からの要求、そして政府の経済的必要性という3つの力が合流して実現しました。
2008年ECX設立以降、エチオピアから輸出されるコーヒーの80%でトレーサビリティが失われていたことに対し、世界中のコーヒーバイヤーは継続的に批判の声を上げ続けていました。
当時のハイレマリアム・デサレン首相は2017年7月7日の議会演説で、『これらの改正法は、貿易赤字を縮小するための行動の一つである』と明言し、改革への強い意志を示しました。
実際、改革発表後わずか数ヶ月で、コーヒー輸出収入は20%増加しました。
改革により実現したのは、20キンタル(約2トン)以上の生産者への直接輸出許可、売却待機期間の20日から3日への短縮、契約書への産地情報記載の義務化、そして個人経営の精製所もECX外での直接輸出が可能になったことです。
これにより『○○農園の△△さんが作ったコーヒー』という形での販売が可能になり、品質向上への意欲が飛躍的に高まりました。
アナエロビック発酵という革命
エチオピアのコーヒー生産者たちは、千年以上続く伝統を守りながら、最先端の精製技術を積極的に導入しています。
その最前線にあるのが、アナエロビック(嫌気性)発酵です。
ウォルカ・サカロ精製所(Worka Sakaro)では、400以上の小規模生産者が協同組合を組織し、この革新的な技術を導入しました。
完熟したチェリーを厳選して収穫し、ステンレス製の密閉容器に4~5日間真空封入します。
酸素が徐々に奪われ、発酵により放出される二酸化炭素で加圧される環境下で、通常の発酵では得られない独特の変化が起こります。
その結果生まれるのは、『ラズベリーティー、ヘーゼルナッツ、ブラックプラムの甘さ』という、従来のエチオピアコーヒーとは一線を画す風味プロファイルです。
発酵後、チェリーはアフリカンベッドで42日間という長期間天日乾燥されます。
この延長された特殊発酵プロセスが、複雑でありながらバランスの取れたカップを生み出しているのです。
ジンマ地域のゲラ・エステート(GERA Estate)では、標高1,880~2,180メートルの環境でこの技術を応用し、『フルーツパンチがそのまま液体になったような』爆発的な風味を実現しました。
パイナップル、ナツメグ、ホットココアが複雑に絡み合い、飲む者を圧倒します。
さらに注目すべきは、ゲシャ・ビレッジでの取り組みです。
彼らは独自の特殊発酵により、『ネクタリン、レーズン、ピーチ、キャンディジンジャー、レモンソーダ、紅茶』という、まるでフルーツのオーケストラのような風味プロファイルを創出しました。
カップスコア92.75という驚異的な評価は、この技術の可能性を如実に示しています。
2024年の記録的成功と2033年への野心
2024年、エチオピアコーヒー産業は歴史的な転換点を迎えました。
会計年度の最初の10か月で輸出収入が18.7億米ドルに達し、政府が設定した当初目標を142%上回ったのです。
この成功の背景には、ブラジルの生産量減少により代替供給源としてエチオピアへの需要が高まったこと、そして2017年のECX改革の成果が本格的に現れ始めたことがあります。
エチオピア政府は、この勢いを加速させるべく『コーヒーセクター変革戦略』を発表しました。
2033年までに世界第2位のコーヒー生産・輸出国になるという野心的な目標を掲げ、コーヒー農園の面積を現在の220万ヘクタールから470万ヘクタールへと倍増させる計画です。
生産性も1ヘクタールあたり7.5キンタルから15キンタルへと倍増を目指し、年間生産量を83.3万トンから440万トンへ、生豆輸出量を29.8万トンから220万トン以上へと、それぞれ433%、645%という驚異的な増加を計画しています。
この野心的な目標を支えるのが、過去4年間で45万ヘクタール以上の土地で実施された改良高収量品種による再生・再植林プログラムです。
『スタンピング』と呼ばれる強剪定技術は、古い木に活力を与え、2024/25シーズンから収量と品質の向上をもたらし始めています。
2019年に開始されたグリーン・レガシー・イニシアティブ(Green Legacy Initiative)は、さらに大規模な変革をもたらしています。
250億本の苗木(コーヒー、日陰樹、果樹を含む)の植樹により、土壌の健康を改善し、侵食を減らし、気候変動への耐性を構築しています。
アボカド、マンゴー、リンゴ、パパイヤなどの果樹は、コーヒー農家に追加収入をもたらすと同時に、土壌の健康維持にも貢献しています。
エチオピアコーヒーが示す未来
エチオピアコーヒーは、単なる商品を超えた存在です。
60万年の進化が生み出した遺伝的多様性は、気候変動により多くのコーヒー産地が危機に瀕する中で、人類の未来のコーヒーを守る鍵となります。
興味深いのは、エチオピアが世界第5位のコーヒー輸出国でありながら、年間生産量の64%を国内で消費しているという事実です。
『ブンナ・ダボ・ナウ(Bunna dabo naw)』(コーヒーは我々にとってパンである)ということわざが示すように、コーヒーはエチオピア人の生活の中心にあり続けています。
2025/26年度の生産予測では、有利な気候条件により9%増の69.4万トン(1,160万袋)に達する見込みです。
早期の開花により新シーズンのコーヒーが予想より早くアディスアベバに到着し、世界市場への供給も順調に進んでいます。
コーヒー発祥の地が今も大切に守り続ける、本物のコーヒー文化と革新の物語は、これからも世界を魅了し続けることでしょう。