スパイスカレーの王道は、玉ねぎを飴色まで炒め、その後トマトを1/3以下までグツグツ煮込みます。
炒めるスパイス、あとから加えるスパイス、適宜投入しまた煮込む。
ここまでは他店と同じです。

このキーマカレーの特徴は、野菜を総材料の50%と大量に使用しています。
スパイス配合は多めですが、辛くありません。
蜂蜜と野菜の甘みはとても優しく、さらには、幾重にも重ねたスパイスの奥行は複雑で、効能を体がじわじわと感じる自信作です。

突破できなかったキーマカレーの課題

野菜の大量使用までは、なかなか突破できない課題を抱えていました。

スパイスカレーをご存じならサラサラカレーにも慣れたものですが、ここは駅中、改札に近いということもあり、小麦粉と油脂を使ったとろみある、一般的なカレーをイメージされる方も少なくありません。

キーマカレーとは異なる一般的な家庭のカレーライス|鹿児島中央駅カレー addCoffee

スパイスカレーであり続けることは譲れませんが、駅を利用する方にも広く近づくことは大きな課題でした。
小学生からおばあさんまでが対象の国民食という難題です。

スパイスカレーというのは、ご存じ個性の強い材料の組み合わせで表現します。
試行錯誤には、飴色玉ねぎ炒め加減やトマトの煮込み加減などはもちろん、手抜き技として、味噌やXO醤、ナンプラーまでもう考え付くものは片っ端から試すわけです。

『スパイスカレーは小麦粉と油脂を使うカレーとはまるで違う』という先入観で、スパイスの深みを求めた試行錯誤が何年も続きます。

キーマカレーの課題に向き合うシェフの試行錯誤|鹿児島中央駅カレー addCoffee

キーマカレー発想の根本的間違い

ある日、ずいぶん昔に交流があった菓子職人の独り言をフと思い出します。
『おいしいものしか入っていないので、おいしくないはずがない』
試作の最中に、よく繰り返していました。

キーマカレーの発想転換のきっかけとなったパティシエ|鹿児島中央駅カレー addCoffee

ん?
キーマカレーは工夫の方向を間違えてないか?

幾多のキーマカレー試作の結果

何度目の試作でしょうか。
さっそく取り掛かります。

主にナスを大幅増量し、圧力釜で8分がた原型がなくなるまで煮込みます。
するとどうでしょう、蜂蜜も使っていますが、それとは違うとてもやさしい上品な甘みが加わり、とろみまで生まれました。

またナス食感を微量残すことで、やさしい口当たりも加わった新しいキーマカレーとなったのです。
おまけに食物繊維たっぷり!

キーマカレーに使う大量のナスを乱切り|鹿児島中央駅カレー addCoffee

さらに、大量野菜効果はこれだけではありませんでした。
スパイスや調味料だけで調整を試みると、簡単にバランスを崩しますが、逆に野菜は、驚くべきことに全材料のバランスを整える役割も担ってくれたのです。

例えば、香りのスパイス『カルダモン』『クローブ』など割合を無視して多めに追加しても、スパイスの個性は素直に増し、野菜の優しい甘みがバランスを包んでくれています。
これが無水調理のパワーか・・・と関心しました。

こんな偶然、なかなか出会いません。

ヘルシーテーマのキーマベース完成

これは 当店(addCoffee)にとって、とても強力な発見でした。
ヘルシーカレーがテーマの addCoffee にとって、甘みととろみの元が野菜なので増量に遠慮はいりません。

キーマカレーに使う豊富な野菜|鹿児島中央駅カレー addCoffee

さらには、スパイスの持つ個性を『それぞれ』生かしてくれるわけですから、香りが良く体に良いスパイスもどんどん増量。

子供からおばあさんまで。
そしてスパイスカレーというポリシーを変えることなく、キーマカレーのベースが完成したのです!

キーマカレーを寸胴で煮込む調理風景|鹿児島中央駅カレー addCoffee

🍛 ヘルシーカレーのコンセプト

JR鹿児島中央駅は、改札を挟んで東と西に分かれ、西側のエリアを『AMU WE』と呼称します。
JRのコンセプトで、この『WE』は『Wellness』と『West』からきており、だから病院やスポーツジムなどが集合しているのです。

addCoffee キーマカレー

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健康野菜キーマカレー - 1日に必要な野菜の1/2以上が摂れる|鹿児島中央駅カレー addCoffee

すでに野菜たっぷりのキーマカレーベースに、さらに、かごしま産野菜をアレンジした『健康野菜キーマカレー』が一番人気です。
1日に必要な野菜の1/2が摂れます。

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