私たちが当たり前のように呼んでいる『コーヒー豆』。
でもこれ、じつは『豆』じゃないってご存じでしたか?コーヒーショップで売られているあの茶色い粒、植物学的には意外な正体があるんです。

“コーヒー豆”の正体は果実のタネだった🍒

コーヒー豆の正体は『果実のタネ』。
コーヒーの実はコーヒーチェリーと呼ばれます。
赤く熟したコーヒーチェリーの中に、2粒の種が入っていてそれが『コーヒー豆』の正体です。
例えるなら、さくらんぼのような構造。
赤い果肉の中にしっかりと2粒のタネが詰まっています。

赤く熟したコーヒーチェリー - コーヒー超入門|鹿児島コーヒー addCoffee

“豆”と呼ばれる理由と植物分類の話

『豆』と呼ばれますが、植物学的には『豆』ではありません。
『Coffea』は植物の属名で、豆(legume)とは分類上まったく別物。
実際には、コーヒーは『マメ科』ではなく『アカネ科』という植物分類に属します。

『コーヒー豆』という呼び名は、形状と用途から生まれたニックネームのようなものなんですね。

焙煎の前のコーヒー豆は『グリーンビーンズ』と呼ばれています。
それを『焙煎(ロースト)』することで、あの香ばしい『コーヒー豆』になります。
焙煎の強さや方法で、味がフルーティーになったり、チョコっぽくなったり、不思議なくらい味が変わるんです。

焙煎されたコーヒー豆 - コーヒー超入門|鹿児島コーヒー addCoffee

コーヒーチェリーの果肉

ところで、コーヒーチェリーはフルーツというからには、食べれるのでしょうか?
味は、ほんのり甘くて酸っぱいのが特徴です。
サクランボのような見た目から想像するほどジューシーではなく、やや青っぽい風味や草っぽさを感じることもあります。
品種や熟度によって風味は変わるので、完熟したチェリーよりフルーティーに感じられることも。
ただ、フルーツとしての流通するに収量がだいぶ少ないようです。

コーヒーチェリーの拡大 - コーヒー超入門|鹿児島コーヒー addCoffee

しかし、
コーヒーチェリーの果肉を乾燥させものを『カスカラ』といい、このカスカラをお茶としてのむ『カスカラ・ティー(コーヒーチェリー・ティー)』というのがあります。
コーヒーとは全く違う、ハーブのような風味でコーヒーファンのみならず人気を集めています。
抗酸化成分が豊富で、スーパーフードとして注目されているんですよ。

カスカラ - コーヒー超入門|鹿児島コーヒー addCoffee

カスカラとは?

カスカラ(Cascara)とは、コーヒーチェリーの果肉や外皮を乾燥させたものです。
スペイン語で『皮』や『殻』を意味し、通常はコーヒー豆を取り出した後に廃棄される部分ですが、近年ではその風味や栄養価の高さから再利用が進んでいます。

味わい フルーティーで甘酸っぱく、ローズヒップティーやハイビスカスティーに似た風味。
干し柿や黒糖のような甘みを感じることもあり。
カフェイン カフェインは含まれてはいるが、コーヒーよりもかなり少なめ。
夜でも安心して飲めるハーブティー感覚の飲み物。
栄養素 抗酸化作用のとりわけ強いクロロゲン酸、鉄分、食物繊維などが豊富でなスーパーフード。
美容や健康への効果も期待される。
環境
経済的メリット
本来廃棄される部分を活用することで、
環境負荷の軽減やコーヒー農家の収益向上にもつながっている。

乾燥前のカスカラ - コーヒー超入門|鹿児島コーヒー addCoffee

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カスカラ・ラテ - コーヒー超入門 コーヒーチェリー|鹿児島コーヒー addCoffee

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HOMEコーヒーの世界コーヒー超入門言葉と名前のトリビア ≫ コーヒー豆って豆じゃないの?
『豆だと思ってたらタネだった』なんて、人に話したくなるコーヒーの雑学。
まぁ、豆も種も芽が出て育つ元といえば似たようなものですが、植物学的には犬と猫くらい違うそうです。
明日の一杯がちょっと楽しくなるかもしれませんね。
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