マリトッツォを始めた当初から、『マリトッツォピスタチオ』はバリエーションとして加えることが決まっていたのですが試作に難航しました。
ピスタチオをPRした菓子レビューで、『ピスタチオ感がイマイチ・・・』と耳にすることがあります。
ピスタチオは何にしろ材料代が掛かります。
しかし addCoffee マリトッツォで、そんなことが言われることは絶対避けたいですね。
ピスタチオクリーム試作
まず、ピスタチオクリームをいろいろ試作です。マリトッツォ1個あたり生クリーム65gもあるので食べ飽きないというのが課題。
何社かのピスタチオペーストと配合比をいくつかのパターンで試した結果、ほぼのスタッフで意見が一致するピスタチオクリームができたのですが、がしかし、1人が『なんだか・・・』とブツブツ。そこでピスタチオスプレッドをさらに配合。すると、ピスタチオペーストを増やしただけとは違う別な深みと厚みが生まれたのです。
ようやく、スタッフ全員納得のピスタチオクリーム完成。
選ばれたのは、高級ピスタチオペースト『BABBI』と、『成城石井』のピスタチオスプレッドです。
何社か取り寄せたのは、味も試したかったのですが原価を抑えることはできないか・・・との考えもあったのです。
でも無駄でした。
安いヤツはよろしくありません。
ココアパンとアクセント
ピスタチオクリームの次は、ブリオッシュ生地を工夫をします。
マリトッツォのパンは、ピスタチオグリーンを引き立てる黒で決定。代表的な着色は、ウィルトン、竹炭、ブラックココアですが、ココアがピスタチオに合うし、優しい黒(こげ茶)が良いということで、ココアパウダーとブラックココアを2:1で調整。
最後にアクセント。
マリトッツォクリームの量が多いことから、単調にならないように何か工夫を考えましょう。
パン生地がココアなのでチョコレートが合うかな?
チョコも良いけど、ピスタチオの相棒といえばフランボワーズがよく使われます。生クリームがダレないようピューレ状にしてピスタチオクリームの奥に隠しました。
食感に変化をつけるため、仕上げにピスタチオダイスを振りかけます。
マリトッツォピスタチオ完成
本日ようやく完成。
ちょっと贅沢なマリトッツォで、オトナのスイーツタイムです。